西京子の備忘録

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水無月二十九日の出来事追補

『Rue89 Japon』の記事「王族のパスポートに殿下と記載(http://www.rue89japon.com/?p=1621)」を読んで非常に面白かったというか衝撃を受けたので感想を書いてみます。※この記事は後日「水無月二十九日の出来事」に統合する予定です。

兎に角お勧めです。まずは是非読んでみてください。

・・・読まれましたか?

フランス第三共和政から第五共和政までの政体は貴族制度は廃止していますが、爵位制度は廃止していません。有爵者は司法大臣に申請し正統な爵位の後継者であるかの審査に合格し上納金を納めれば、その爵位を公共の場面(身分証明書やパスポート)で使用することが出来ます。これに対してSon Altesse royale(殿下)などの敬称制度は王政・帝政の廃止とともに法制上は消え去ったはずでしたが・・・というお話ですね。

個人的に気にかかったことが二点。

①故カディス公爵殿下のパスポートのコピー(冒頭の画像)
氏の項目に正しく「S.A.R de bourbon duc d'Anjou(アンジュー公爵)」と記されています。私の理解の範囲では、フランス御三家当主のパスポートには殿下の敬称が記されていると主張されている方と、上述の通りフランス現行法が敬称について特に定めていないため記されているはずがないと主張されている方で意見が割れていたかと思いますが、これを見れば一目瞭然ですね。

②「今日、約90人の王族出身者の身分証明書にSAR(殿下)の記載があるという。」
殿下の敬称は基本的に御三家当主とその継嗣のみに付与されているものかと思っていましたが・・・。ブルボン・オルレアンに於いては正統派が言うところのprince du sang de France(元々は国王の曾孫以降の称号)やその家族まで対象ということでしょうか。ということは、もしかしてブルボン・パルマ家の貴賤結婚の子弟でPrince de Bourbon-Parmaの称号を有していない方やセヴィリア公爵家のHenri de Borbón氏にも殿下の敬称が認められている??

個人的に非常に気にかかったことが一点。

エルベ・ピノトー男爵・・・ピノトー男爵位は百日天下で叙爵された帝国貴族。その子孫が正統派とはさすがフランス、奥が深い。

この記事を書かれたイザベル・アンヌ嬢に感謝。
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Comment

 

こんにちわ。フランス共和国の爵位制度の記事大変興味深く読ませていただきました。フランス共和国で爵位を公共使用できるとは、さすがフランスは粋な国でございます。世襲君主国家である日本でも是非取り入れるべき良い制度ではないのかと思います。ただし有爵者の審査は宮内庁(法務省からの出向を可とします)が行うべきかと。爵位の審査登録料は皇室財産に繰り入れれば、宮内庁の独自財源になりましょう。また左派が小うるさいことを言うでしょうが、日本が世襲君主制度を採用しているということはとりもなおさず身分制度を容認していることにほかなりません。従って日本において公共における爵位使用に異を唱えることは君主制度に異を唱えていることと同義でございます。一君万民など共産主義者のたわごとでございます。共産国家でも共産党員という「貴族階級」と非党員という「平民階級」が存在しているではありませんか。私は爵位制度は、茶道、華道、香道、歌舞伎その他の家元制度と何ら変わるところのない他のアジア諸国に誇れる日本の文化遺産であると考えます。このような欧州貴族社会のニュースを西京子様がアップされるのを毎回楽しみにしていおります。
  • posted by ツシマ 
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  • 2009.07/11 17:35分 
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爵位 

ツシマ様

粋でいいのかな?いいんでしょう!爵位制度について現在のフランスに倣うというのはなかなか面白いですね。ただ、審査料は取らなくてもと(苦笑)

爵位制度は約六十年で途絶えてしまいましたので、それを以て文化遺産とは言えないと思います。(逆に欧州では爵位制度が根付き過ぎているので、現今の状況になっているのでしょうが)華族制度自体は皇国二千六百年の歴史の縮図だと考えています。
  • posted by 西京子 
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  • 2009.07/13 02:03分 
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フランスでは、貴族制度自体は廃止されたのですが、称号自体は廃止されなかった(し忘れた)ために、残っているという変な状態です(その間いろいろ事情はありましたが)。
#貴族制度という実体を伴っていないので、爵位制度と記すのは若干抵抗があり、私は称号制度と記しています。
いろいろ書きたいのですが、現在ますます多忙になってしまい、頓挫しています。
西京子様のサイトをいつも楽しみにしています。
  • posted by dzlfox 
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  • 2009.07/15 21:57分 
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無爵位 

dzlfox様

ご無沙汰しております。
今回は特に心配しておりました(笑)

特に権利もなく、パスポートでも氏の項目に入っていましたし(苦笑)、単に称号と訳した方がしっくり来ますね。(となるとドイツの爵位は・・・)

あれからサド家のことも自分なりに調べてみましたが、1302年に貴族に列せられたとされる家系の由緒ある無爵位貴族、という結論に達しました(が間違っているかも・・・)ブルボン・ビュッセ家が実は男爵、サンテグジュペリ家が無爵位など調べれば調べるほど、新事実が出てきて絶句状態です・・・。とは言うものの、無爵位貴族の中にはサド家のように14世紀、15世紀まで遡る由緒ある家系が沢山あるようなので、dzlfox様が前に仰っていた通り、こうした家系が爵位の自称を許されるのもむべなるかなとは思いました。(帯剣貴族でも復古王政以降に叙爵されている家系の多いこと!)

dzlfox様が帰って来られるのを、首をながーく、ながーーくして待っております(笑)
  • posted by 西京子 
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  • 2009.07/17 01:25分 
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ところでドイツ、オーストリア等の共和国ではフォンの称号は姓名の一部として名乗りを法的に許可しているようですが、爵位を公式の場所、公文書等に使用することは禁じられていると伺った事がございますが・・・。同じ共和国でも爵位の社会的な扱い方には格差がるようで・・・。同じEUでも旧共産圏のルーマニアのミハイ陛下や旧ルーマニア王室の方々などの待遇はどのようになっているのでしょうか。
  • posted by ツシマ 
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  • 2009.07/17 18:07分 
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ドイツとオーストリア 

ツシマ様

ドイツでは爵位は氏の一部として扱われています。例えば、ヴァイツゼッカー元大統領は「Freiherr von Weizsäcker」が氏となります。君主家ですと、ホーエンツォレルン家の方々は「Prinz von Preußen」を、ヴィッテルスバッハ家の方々は「Prinz von Bayern」をそれぞれの氏として登録されています。ちなみにバイエルン公爵殿下は、バイエルン王位継承後に「Herzog von Bayern」に氏を変更されているそうです。

オーストリアでは逆に爵位どころかフォンの呼称すらも禁止されています。オットー大公殿下は、単に「Otto Habsburg-Lothringen」となられます。

ミハイ陛下は既にルーマニアの市民権を回復されてるそうですが、どういう待遇かまではわかりません。年末の大統領選に期待ということで(オイ)

・・・日本人的に国籍と市民権の違いがいまいちわからんなあ(ボソ)
  • posted by 西京子 
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  • 2009.07/18 03:50分 
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