西京子の備忘録

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兼という字、本官と兼官

かって「行という字、守という字」という記事において位署書について少し触れましたが、今回はそれを少し掘り下げてみようと思います。
使えそうな史料が手元にないので、同じく古の記事「高家の特権」に書いた幕末の高家一覧表を利用します。

畠山義勇 従五位下侍従兼飛騨守
→「侍従従五位下兼行飛騨守源朝臣義勇」
侍従=従五位下相当・飛騨守=従六位下相当なので侍従が官位相当となり本官として扱われます。(実際には官位相当の高低を問わずとも外官(国司)は必ず兼官として扱われます)官位相当なので官(侍従)・位(従五位下)の順で記します。次いで兼官がある場合は「兼」・官となるのですが、飛騨守は官位不相当で卑官に当たるため前に「行」を入れます。

土岐頼義 従五位下侍従兼左京大夫
→「侍従従五位下兼守左京大夫源朝臣頼義」
左京大夫=従四位下相当なので高官に当たるため前に「守」を入れます。

前田長猷 従五位下侍従兼大蔵大輔
→「侍従従五位下兼守大蔵大輔菅原朝臣長猷」
大蔵大輔=正五位下相当なので土岐侍従と同じです。

織田信愛 従五位下侍従兼対馬守
→「侍従従五位下兼行対馬守平朝臣信愛」
対馬守=従六位下相当なので畠山侍従と同じです。

宮原義直 従四位上侍従兼摂津守
→「従四位上行侍従兼摂津守源朝臣義直」
摂津守=従五位下相当なので両官とも官位不相当となり、位・官の順で記します。前述の通り外官は必ず兼官となるので侍従を本官としますが、ともに卑官なので「行」は兼官の前に書く必要はありません。

横瀬貞篤 従五位下侍従兼大炊頭
→「侍従兼大炊頭従五位下源朝臣貞篤」
大炊頭=従五位下相当なので両官とも官位相当となり、本官・「兼」・々官・位の順で記します。ともに京官の場合は「官位令」に先に出てくる方を本官とします。お手元の養老令をご覧ください(オイ)

横瀬貞固 従四位上侍従兼筑前守
→「従四位上行侍従兼筑前守源朝臣貞固」
筑前守=従五位下相当なので宮原侍従と同じです。

宮原義路 従五位下侍従兼弾正大弼
→「侍従従五位下兼守弾正大弼源朝臣義路」
弾正大弼=従四位下相当なので土岐侍従と同じです。

京極高福 従五位下侍従兼丹後守
→「侍従従五位下兼行丹後守源朝臣高福」
丹後守=正六位下相当なので畠山侍従と同じです。

今川範叙 従五位下侍従兼刑部大輔
→「侍従従五位下兼守刑部大輔源朝臣範叙」
刑部大輔=正五位下相当なので土岐侍従と同じです。

大沢基寿 従四位下侍従兼右京大夫
→「右京大夫従四位下兼行侍従藤原朝臣基寿」
右京大夫=従四位下相当なので同官が官位相当となり本官として扱われます。

品川氏恒 従五位下侍従兼式部大輔
→「侍従従五位下兼守式部大輔源朝臣氏恒」
式部大輔=正五位下相当なので土岐侍従と同じです。

由良貞時 従五位下侍従兼信濃守
→「侍従兼信濃守従五位下源朝臣貞時」
信濃守=従五位下相当なので横瀬新侍従と同じです。

武田崇信 従五位下侍従兼大膳大夫
→「侍従従五位下兼守大膳大夫源朝臣崇信」
大膳大夫=従四位下なので土岐侍従と同じです。

高家の極官は少将ですが、幕末には少将まで進んだ方が丁度おられなかったので、例えが偏ってしまいましたがご勘弁!
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