西京子の備忘録

朝ご飯の内容から夕ご飯の内容まで、徒然なるままに

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

光格帝の殿上人の装束を召給う事

『思ひの儘の記』より光格帝の御事、御所の不思議なる事ども

○或年の節会の日に、白髪の老人が殿上人の装束にて、殿上のあたりを徘徊ありしに、若き殿上人などは、誰ならむ見ず知らぬ人なりと思ひしに、光格上皇の、節会の様を御覧の為に御幸ありて、臣下の衣服に召変られ、清涼殿の辺を御ありきありしとぞ。

○嘉永七年に内裏焼亡の時、清涼殿の獅子狛犬を、五位の殿上人たる人、一条家へ預に来る。後日其人を尋ぬるに、携帯せる人ある事なし。此獅子狛犬は、数百年を経たる古物也。其霊の致すなりと、一時の奇談とせり。

○慶応二年に皇居丑寅の隅の凹たる所を拡られん為に、飛鳥井邸地の西の方削られたり。飛鳥井門前右の隅を猿ヶ辻といへり。其処は雨夜などは化物出るとて、平民などは避て通らざるなり。往々狐狸の害する事を聞けり。然るに此五月頃の事にや、猿ヶ辻の古狐のいふやう、此度御普請につき、今は住べき所もなくなりたり。願くは妙顕寺の寺内に社殿を建て鎮座し給はゞ、天下安穏宝祚長久を守るべしと、帝の御夢に来り告るを御覧ありしよしにて、建築料金百円外に年々米十石づゝ下さるゝ事になりしよし、奇怪の事ながら、其事を山科中納言言成の記に載たり。先頃此御造営の小屋焼失せし事あり。是も狐の所為といへり。

○花山院家は数百年火災に逢ざる家也。天明八年の大火に四隣悉く焼失せしに、花山院のみ残れり。其寝殿の屋根に烏帽子を冠り黄なる浄衣を着たるもの数人上りて火を禦ぎたりと、庭中に稲荷社ありて狐の守護したりとぞ云伝へり。

本文は『日本随筆大成』に拠りて抄出せるもの
スポンサーサイト

Comment

 

光格帝の傍系より高みに登られ、本朝の由緒秘儀の復興に努められたること、後世人にとってもその御諡号より明らかなれば、その遺徳は甚だ深きものなり。
狐狸の類も此れに魅かれたるか。
  • posted by dzlfox 
  • URL 
  • 2009.11/06 15:29分 
  • [Edit]
  • [Res]

御所 

dzlfox様

物語にも古里奇なること多し。蓋し王徳の盛んなること、無窮にして溢れいづればならん。近代にも斯くの如き御事あらんか。
  • posted by 西京子 
  • URL 
  • 2009.11/11 06:37分 
  • [Edit]
  • [Res]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

ご案内

プロフィール

西京子

  • Author:西京子
  • ・今月23日は天皇陛下の73歳の御誕生日です。
    ・同1日は愛子内親王殿下の5歳の御誕生日です。
    ・同2日は崇仁親王殿下の91歳の御誕生日です。
    ・同9日は皇太子妃殿下の43歳の御誕生日です。
    ・同20日は彬子女王殿下の25歳の御誕生日です。
    ・同29日は佳子内親王殿下の12歳の御誕生日です。

    ・今年も早いもので十二月になりました。皆さま、ご多忙の時期とは思いますが、無理をなさりませんよう。
    ・最近はテレビを視聴していないので、今期は殆どついて行けてません(謎)

    ・現在、更新が遅れています。大変申し訳ありません。

最近の記事

ブロとも申請フォーム

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。