徳川旗本の中でも上位に位置し、その家格において大名にさえ勝るとも劣らない、異色の存在、高家。
今日はその特権について。
一、初叙従五位下にて侍従任官される
大名は諸大夫(従五位下)→四品(従四位下)→侍従と昇る
一、京都御使にて天顔を拝し、さらに推任叙される
極官は正四位下左近衛権少将!!!
一、従五位下で大夫、八省大輔、弾正大弼を名乗れる
これらの「受領名」は基本的に四品以上の諸侯でないと名乗れない
ここで、慶応四年の「大成武鑑」より高家の部を抄出してみます。
畠山義勇 従五位下侍従兼飛騨守
土岐頼義 従五位下侍従兼
左京大夫前田長猷 従五位下侍従兼
大蔵大輔織田信愛 従五位下侍従兼対馬守
宮原義直
従四位上侍従兼摂津守、肝煎
横瀬貞篤 従五位下侍従兼大炊頭
横瀬貞固
従四位上侍従兼筑前守、肝煎
宮原義路 従五位下侍従兼
弾正大弼京極高福 従五位下侍従兼丹後守
今川範叙 従五位下侍従兼
刑部大輔大沢基寿
従四位下侍従兼
右京大夫、肝煎
品川氏恒 従五位下侍従兼
式部大輔由良貞時 従五位下侍従兼信濃守
武田崇信 従五位下侍従兼
大膳大夫前述の通り、諸大夫の大夫やら大輔やらが沢山います。
四品以上もちらほら。
で、抜き出してから思ったんですけど、一部記述が信用おけない気がします。
特に織田対馬守さんとか。
後日精査しますのでまた見てください(なんじゃそりゃ)
それにしても武田大膳大夫の名乗りが泣かせますね。
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